電気工事士を目指している方には、どれぐらい稼げるのかや平均年収は気になるポイントでしょう。
今回は電気工事士の平均年収についてと、年収があげるための方法を紹介します。
電気工事士の平均年収は500万

厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況』
電気工事士の平均年収は506.8万円です。
日本の平均年収より120万円、大企業に勤めている方の平均年収より70万円程度高いようです。
国家資格が必要な仕事ですので、平均年収も高めとなっています。
ピーク時の平均年収は645万

厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況』
保有している資格やどのようなキャリアを歩むかによって年収が大きく変わる電気工事士ですが、平均年収はどの年代で比較しても高めです。
特に平均年収のピーク時においては日本の平均年収と180万円、大企業勤務の平均年収と110万円もの差が発生しています。
電気工事士は、一般的な仕事より稼げる職種だと言えるでしょう。
定年後も安心?

厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況』
電気工事士は、老後の年収も高い傾向にあります。
技術職のため人材不足かつ、なくてはならない需要の高い職業のため再雇用も受けやすいです。
年金支給額の減少などにより、老後資金に不安を抱えている方が多い中で老後もかせげるのは安心ですね。

70歳で年収800万円稼ぐ人もいます
電気工事士として年収を上げるには
電気工事士は国家資格が必要な技術職のため、どのようなキャリアに歩むかによって大きく年収が変化すると言われています。
年収を上げるポイントについて紹介します。
ポイント
- 経験と技術を付ける
- 資格を取得する
- 転職する
- 独立する
経験を積む
技術職にとって経験を積むことは、重要なポイント。
一口に電気工事士と言っても、エアコンの取付け~電気の配線工事まで対応範囲は幅広いです。
対応できる範囲が広がれば任せられる仕事が増え、高単価の仕事を受けやすくなります。
転職の場面においても、面接等で技術を図ることが難しいです。そのため、経験年数や対応した仕事で技術レベルを判断される傾向があります。経験を積み重ねることは、年収を上げるという点において重要となるでしょう。
資格を取得する
電気工事士として年収を上げるには、資格を取得するのが一番確実です。
資格手当を支給している企業は多く、対象の資格を取得することで高い確率で年収を上げることができます。
また、対応できる仕事も増えるため資格手当以外でも年収を上げることができるでしょう。
電気工事士の仕事は体力を使うため、管理系の資格を持っていると年収アップはもちろん高齢になった時も働きやすくなるでしょう。当然、責任も重くなりますがそれに見合った稼ぎを得ることができます。
おすすめの資格
- 電気工事士1種
- 電気施工管理技士(1級・2級)
- 電気主任技術者(電験1種・2種・3種)
- 低圧電気取扱業務特別教育
- 危険物取扱者
- ボイラー技士(1級・2級)
転職をする
会社事情により、経験を積んだり資格を取得しても年収が上がらないこともあります。
そのような場合は、自分の技術を評価してくれる会社に転職することも一つの手でしょう。
転職する場合は「企業規模」「エリア」「利益率」の3つに注意すると、年収アップが見込めます。
- 企業規模
年収を上げたいのであれば、大企業への転職がおすすめです。
初任給から高い傾向にありますし、資格手当や昇給制度がしっかりとしています。
また、大きなプロジェクトに関われる可能性も高いため経験値を上げることもできるでしょう。 - エリア
転職する地域によって年収が変わるため、転職を検討する際はエリアも考慮しましょう。
東京都をはじめとする主要都市と言われるエリアの年収が高いです。
都道府県をまたいでの転職が難しい場合は、市区町村レベルでの比較検討をしましょう。 - 「利益率」
受注している仕事が多い企業でも、利益率の悪い仕事ばかりであれば社員への還元は難しいでしょう。
例えばエアコン設置であれば人員・工具など最小限で抑えられるため単価は良いです。
一方で電気工事士としての経験になるかと言われると微妙なため、将来性も考慮する必要があるでしょう。

独立する
会社勤めの場合、どうしても会社都合に左右されてしまいます。
独立すれば個人の実力次第で、会社都合に左右されずガッツリ稼ぐことが可能です。
実際、独立した方の平均年収は600万円~800万円程度だといわれており平均年収より高い傾向にあります。
但し、営業活動等も自らする必要がある点は注意が必要でしょう。
電気工事士は本当に年収1000万稼げる?

電気工事士の年収を調べていると、年収1000万円というワードが出てくるかと思います。
日本の平均年収と比べて高い傾向になる電気工事士の年収ですが、1000万円は本当に可能か気になる方も多いでしょう。
結論から言えば、
年収1000万円は可能です。
実際、転職サイトなどで電気工事士の仕事を検索すると1000万円を超える募集が掲載されています
では、年収1000万円を目指すためにはいったいどんな方法があるのでしょう。具体的な方法を2つ紹介します。
大手企業で管理の仕事をする
先ほども少し触れましたが、年収を上げるためには大手企業で働いた方が良いです。
人脈・人員・実績をもつ大手企業なら、大きな案件を受注することができます。
当然大きな金額が動くプロジェクトとなるため、責任あるポジションにいる人材には大量の報酬が支払われます。
より大きな収入を得るのは現場の技術職より、現場を管理する人材です。
責任は重くなりますが、電気施工管理技士1級などを取得して大きな案件を管理できるようになれば1000万円も狙えるでしょう。
独立して営業に注力する
大手企業で1000万円を目指すには、難易度の高い資格取得が必要な点と所属企業の景気やポジションに空きがあるかなど外的要因が多いのが難点。
独立して1000万円を目指すのであれば、高難度の資格がなくても良いですし、すべて自分の行動で決定するため振り回されることは少なくなります。
但し、電気工事士や管理の仕事だけしてれば良いというわけではないという点を理解しておく必要があるでしょう。
特に営業活動には注力する必要があり、ここがうまくいかないと年収1000万円どころか独立失敗という結果になる可能性もあります。
独立する場合は、しっかり準備をしてからにしましょう。
電気工事士としての営業ポイントをまとめた記事も書いているので、気になる方はこちらも参考にしてください。
電気工事士は経験と技術でガッツリ稼げる仕事
電気工事士は、日本の平均年収と比べて稼げる職種であることが分かっていただけたかと思います。
キャリアによって大きく年収が変わる職種ですが、ポイントを押さえておけば着実に年収を上げていける職種でもあります。
経験や技術を積み上げ、資格を取得して年収アップを目指しましょう。
着実にステップアップできれば、年収1000万円も夢じゃありませんよ。
今回のポイント
【電気工事士の平均年収】
- 平均年収は506.8万円で、日本の平均年収より100万程度多い
- どの年代においても平均年収が高く、再雇用も獲得しやすい
【年収アップのポイント】
- 経験を積み、技術を付ける
- 資格を取得する
- 転職する
- 独立する
【年収1000万を目指すポイント】
- 大手企業で管理の仕事をする
- 独立して営業に注力する