電気工事士のキャリアは?取得しておくと役立つ資格も

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電気工事士のキャリアは?取得しておくと役立つ資格も

電気工事士は、将来性が高く頑張り次第では高年収も期待できる仕事です。一方で、激務のため慢性的な人材不足が大きな課題になっています。

また、どんなキャリアプランや資格があるのか知っていれば、自分に合った働き方も実現しやすくなります。

今回は、電気工事士のキャリアをご紹介します。特に自分が5年後、10年後、どうやって電気工事士として働いていきたいのかはっきりさせたい人はぜひ参考にしてください。

電気工事士のキャリア①見習い

電気工事士の見習いとして入社したら、技能者として働くための基礎になる作業工程や方法を習得したり、施工図の読み方を覚えたりすることになります。電気工事士の資格を取得していない無資格・未経験の場合でも採用してもらえることも増えています。

見習い期間は給料が安く、きついというのは有名な話です。この期間は、電気工事士2種の資格取得を目指しながら補助業務をこなしていく時期です。キャリアアップを視野に入れながら、電気工事施工管理の資格取得の勉強を行うのとおすすめです。

電気工事士のキャリア②電気工事士

見習い期間終了後は、規模が小さな現場から施工経験を積んでいきます。電気工事士で一人前とされるのは、最低でも3年の実務経験が必要です。

令和3年4月1日から、第1種電気工事士の受験に必要な実務経験が5年以上から3年以上に引き下げられました。現場の経験を増やしながら独立も視野に入れる人も出てきます。

さまざまな現場を経験しながら、第1種電気工事士やプラスアルファで役立つ資格を取得し、活躍できる幅を広げていくといいでしょう。

取得しておくと役立つ電気工事関連の資格

電気工事士としてのキャリアを広げるためにおすすめの資格を紹介します。

①電気工事士(国家資格)

電気工事士とは、電気設備の工事や取り扱いができるようになる国家資格です。

第二種は、600V以下の低圧で受電している電気設備を取り扱うことができます。例えば、一般住宅や小規模施設の電気工事や配線工事がメインです。

第一種は、600V以上の高圧で受電している電気設備を取り扱うことができます。大型施設となるビルや病院などでの電気工事や配線工事も担当できるようになります。

② 電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士は、電気工事の施工計画の作成から工事の工程や安全、品質の管理などを行います。また、電気工事の監督まで行える資格のため、電気工事士としてスキルアップを狙うなら、おすすめの資格といえるでしょう。

施工管理技士という資格は複数ありますが、その中の一つであり、電気を取り扱う資格が電気工事施工管理技士です。

電気工事施工管理技士も国家資格であり、1級と2級があります。2級の資格で取り扱えるのは一般建設業の電気工事で、1級になると特定建設業の電気工事を取り扱うことが可能です。

③電験3種

電験三種もまた、国家資格であり、第一種から第三種まであります。資格の主な内容は、自家用電気工作物に関する保安・監督となっています。それぞれの資格の違いは、取り扱いができる受電設備の規模です。

電験三種は、正確には第三種電気主任技術者と呼ばれる資格であり、電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物の取り扱いが可能となっています。

電験二種になると、電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物なら取り扱うことができるようになります。もっとも難しい電験一種なら、事業用電気工作物であればどのようなものでも取り扱うことが可能となります。

とはいっても、高圧受電の電気設備のほとんどが6,600Vで受電しているため、基本的には第三種を取得していれば、問題がありません。

ほとんどの現場で対応することができるからです。一般的な業務としては月に一度、もしくは年に一度の定期点検です。

その他、新しく建てられた建物の場合は、竣工検査もあります。資格を取得しているというだけで、電気に関する知識があることが証明できるため、他社からの評価につながるでしょう。

④ボイラー技師

ボイラー技士は、高温の蒸気や温水の供給設備であるボイラーを取り扱うための国家資格です。一定規模以上のボイラーに対して、運用・管理・保守・点検などを実施し、室内の空気や温度を適切な状態に保つ仕事です。

⑤電気通信工事施工管理技士

電気通信工事施工管理技士もまた、施工管理技士の一種であり、電気通信工事に関する資格です。

令和になった年に新しく作られた資格であるため、まだ持っている方も少ないため、取得しているとそれだけで電気通信に関するさまざまな仕事を任せてもらうことができるでしょう。

1級と2級があり、1級を取得することで特定建設業における電気通信工事に関わることができます。主な業務としては、ネットワーク設備工事や情報設備工事などがあります。

転職するならエージェント活用がおすすめ

電気工事士は取得する資格によってキャリアが異なり、企業によっても目指せるキャリアが変わります。

転職エージェントなら、経験豊富なコンサルタントに相談することで自分のキャリアプランを定めることが可能です。また、企業の情報を持っているため企業毎の得意なジャンルを知ることができ、自分に合った企業を選ぶ手助けをしてくれます。

①株式会社RSG

RSGの画像

株式会社RSGは、建設業界での業務経験を活かしてキャリアアップや年収アップが目指せる求人を多数取り扱っています。

常時5,000件を超える求人案件

スーパー・大手・中堅・地場企業など、幅広か対応。約60%は非公開求人。

業界に精通したプロが、希望に合った求人を紹介。

オリジナルの企業分析結果の提供や面接対策を実施。求人探しから応募後の企業との日程調整・条件調整まで、手厚いサポートが魅力です。

例えば、RSG転職ナビなら、電話・対面で転職を無料でサポート。

電気工事施工管理の求人も充実しています。

求人によっては、未経験から施工管理士を目指せるものもあります。

取り扱っている求人

・施工管理
・設計
・不動産 
など

②KSキャリア

KSキャリアの画像

KSキャリアは、建設・不動産業界を中心に営業や施工管理などを主軸とした人材紹介や人材派遣を行っています。

東証プライム企業のKEIAIグループのグループ会社なので、信頼性も抜群です。

入社半年後の定着率は92%を誇ります。

求職者一人ひとりに寄り添うサポートも魅力です。

施工管理求人の場合は、土木施工管理や設計、積算/購買、品質管理/アフターまで幅広く取り扱っています。

土日休みで残業なしや経験値を増やせる職場で高収入が目指せるものなど、条件も充実しています。

中には、未経験からでも施工管理が目指せる求人も。

条件面で現在の職場に満足できていない方やキャリアチェンジを考えている方は、一度問い合わせてみるといいですね。

③工事士ドットコム

工事士ドットコムと書かれた画像

工事士ドットコムは、電気工事業界に特化した求人サイトです。

電気工事に関する何かしらの有資格者であれば実務経験がなくても応募できる求人も多いので、自分の希望に近い就職・転職先を探せます。

実務経験がある場合も、これまで経験したことがある現場に絞って求人を検索できるので、自分らしさを大切にしながら新たな職場を探すことも可能です。

電気工事業界での就職・転職に絞って求人を探している方は、まずは登録しておくといいですね。

④プライムキャリア

プライムキャリアの画像

プライムキャリアは、独自のネットワークを活用しながら求人探しができる建設業界・不動産業界・設備業界に特化した人材紹介エージェントです。

企業にもよりますが、キャリアコンサルタントとの条件交渉次第では、業界未経験でもチャンスがもらえることも。

選考中のふとした疑問も、応募者に代わってキャリアコンサルタントが企業採用担当者に問い合わせ、解決してくれるのもポイントです。

⑤建設キャリアプラス

建設キャリアプラスの画像

建設キャリアプラスは、電気工事士や電気工事施工管理をはじめとする電気工事に特化した転職サービスです。

78,000社のネットワークを活かして、20代〜40代を中心に非公開求人を数多く取りそろえています。

中には、電気工事関連の資格がなくても応募できる求人もあるので、資格がなくても電気工事業界に興味がある方も利用可能です。

電気工事士としてキャリアアップを目指そう

電気工事士の仕事は、将来性が高く需要も十分あります。
一方で、仕事量に対して深刻な人手不足が問題となっているのが現実です。
電気工事士として任せてもらえる仕事の幅を広げる意味でも、関連性の高い資格は積極的に取得して、キャリアアップを目指すといいでしょう。

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