「電気工事士ってどんな仕事?」
そう思って調べても固いサイトが多く、情報量も多いので良く分からないですよね…。
そこで今回は電気工事士として実際現場に出ている私が、未経験の方が分かりやすいくとっつきやすいようにザックリ解説していきます。
電気工事士に興味がある方には、ぜひ挑戦して頂き業界の仲間を増やしていきたいので参考にしてください。
電気工事士の仕事
電気工事士の仕事を一言でいえば、
電気を繋げる仕事
具体的には、家を建てる時のコンセントの配線やリフォームでオール電化にする際の配線など、電気を安全に効率よく利用できるようにする仕事です。
町中に張り巡らされている電線の保守工事なども電気工事士の仕事であり、近年では太陽光発電のソーラーパネルを設置するための工事なども対応することが増えました。
活躍できる業界は?
代表的なところでいえば…
・電気工事士事務所
・ゼネコン、ハウスメーカー
・メーカーの工場で設備保守部門
・鉄道会社の電気工事部門
・セキュリティ系企業
・情報通信系企業
・ビル管理など不動産管理会社

電気工事が出来れば選択の幅が広がります
上記の業界以外にもテーマパークの保守点検といった珍しい仕事や、配膳ロボットの保守点検といったロボットの普及による仕事も増えています。

資格がなくても働けるのか?
資格がなくても就職、転職することは可能です。
もちろん、工事自体は資格がないと対応することができないのでお手伝いや勉強から始めることになります。
- 電気工事士1種
- 電気工事士2種
実は、この2つの資格は受験資格が設けられていません。つまり、誰でも受験が可能なんです!
資格取得難易度と違い
電気工事士1種と電気工事士2種の難易度はこちら

国家資格の中では比較的高い合格率となっています。但し、受験資格が設けられていないといっても実際はほとんどの受験者が実務経験者のため高い合格率になっているようです。
電気工事士の資格による違いはこちら
- 電気工事士1種
一般用電気工作物、自家用電気工作物(最大電力500キロワット未満の需要設備に限る。) - 電気工事士2種
一般用電気工作物
と言っても分かりにくいですよね…。
ザックリいうと、電気工事士2種は一般家庭やキャパ20人ぐらいの老人ホームなどの小規模施設。
電気工事士1種は2種の対応範囲に加えてビルやモールといった大規模施設にも対応できるという感じです。
また、電気工事士2種に更新はありませんが1種は5年ごとに講習を受けて更新をする必要があります。
更新と言っても運転免許の違反者講習と同じように、講習を受ければ基本的に更新できるので安心してください。
電気工事士2種取得フロー
電気工事士2種の受験は、春と秋の年2回。
筆記試験から始まり、合格者は実技試験へという流れで行われます。
未経験の方には実技試験が難しいという声も聞くので、しっかり対策をして臨みましょう。
合格率が飛躍的にアップする電気工事士技能試験セットがおすすめです。
受験費用はオンライン申し込みなら9,300円、書面申し込みなら9,600円となっており、別途手数料がかかります。
また、合格した際は都道府県が定める交付手数料が必要です。
受験スケジュール
- 春の部
申込期間:3月中旬~4月上旬
筆記試験:5月下旬の日曜日(オンライン試験は4月下旬~5月中旬)
実技試験:7月下旬の土曜日又は日曜日 - 秋の部
申込期間:8月下旬~9月上旬
筆記試験:10月下旬の日曜日(オンライン試験は9月下旬~10月中旬)
実技試験:12月下旬の土曜日又は日曜日
先ほども少し触れましたが受験資格は設けられていないため、実務経験がなくても受験可能です。
学科試験免除対象
- 前回、筆記試験に合格した方
- 高校以上で電気工事士法で定める過程を修了した方
- 電気主任技術者免除取得者 等
電気工事士1種取得フロー
電気工事士1種の受験は年1回。
筆記試験から始まり、合格者は実技試験へという流れで行われます。
受験費用はオンライン申し込みなら10,900円、書面申し込みなら11,300円となっており、別途手数料がかかります。
また、合格した際は都道府県が定める交付手数料が必要です。
受験スケジュール
- 申込期間:6月上旬~7月中旬
筆記試験:10月上旬の日曜日(オンライン試験は8月下旬~9月上旬)
実技試験:12月上旬の日曜日
2種と同様実に務経験がなくても受験可能でが、交付には3年以上の実務経験が必要です。経験がない場合は、合格後に実務経験を経て交付という流れになります。
学科試験免除対象
- 前回、筆記試験に合格した方
- 電気主任技術者免除取得者
電気工事士の年収は?
電気工事士の年収は、当初は総じて低いですがどういうキャリアを選ぶかによって大きく異なります。
キャリア別のザックリ平均年収
- 平均年収:400~500万
- 電気工事士2種取得で4.8万~36万UP
- 電気工事士1種取得で8.4万~72万UP
- 独立時の平均年収:500~1,000万
ザックリ年収推移

定年後も技術を活かして稼ぐことができる仕事です。実際、現場で60代の方も見かけます。
電気工事士の需要と将来性
電気工事士になったとして、
「需要があるのか」「将来的にも安定して働けるのか」
気になるところですよね。実際働いていて感じることを含めて紹介しますね。
現代社会に必要不可欠な仕事
結論から言うと、需要はあり将来的にも必要な仕事です。
なぜなら、生活にとって電気が必要不可欠な存在であり、家庭や会社に出来を届けられるのは電気工事士だけだからです。
どこを言っても見かける電線の保守点検だって、電気工事士の仕事。
電気が必要とされる限りは、安定して働き続けることができます。
人材不足で加速する需要
建設業全般に言えることですが、働いている人の平均年齢が非常に高いです。

現場で年下に会ったことがない…
現状でも仕事があふれている状況で、資格を持っていれば引く手あまたの状態。
未経験で採用して資格取得支援するという企業も増えてきましたが、そこまで若手は増えてないです。
数年後にはもっと需要と供給のバランスが崩れると思われるので、需要はどんどん高くなりそうですね。
DX化で広がる需要
社会はDX化の流れを汲んで、様々な仕事が自動化しています。
自動化は機械やプログラムによってされており、それを動かすには電気が必要不可欠です。
車の燃料も車から電気に変わりだすなど、電気の需要が高まる時代なので電気工事士の需要も高まっていくと予想されます。
電気工事士の資格で市場価値UP
電気工事士は現代社会において、必要不可欠な仕事です。
需要が高く安定して働くことができますし、キャリアをしっかりと選択すればガッツリ稼ぐことだって不可能ではありません。
実務経験がなくても資格を取ることができるので、未経験の方も挑戦して市場価値を上げていきましょう。
ユーキャンなら、過去問なので対策をばっちりできるので未経験の方にお勧めです。
また、先ほど触れたとおり未経験で採用して資格取得支援をしている会社も多いので、エージェントに相談して現場で鍛えるのもありですね。
一緒に電気工事士業界を盛り上げていきましょう♪
まとめ
- 電気を繋げる仕事で、働ける業界は幅広い
- 実務経験がなくても受験可能
- 平均年収は400~500万
- キャリアによっては年収1,000万越えも可能
- 現在も需要が高く、今後も高まる傾向
